インテグラルなセラピーへのブログ

インテグラル理論に基づく成長と覚醒への癒やしと学びに繋がるお話し

治療家の鋭い洞察力を作る構造化について

前回視野が狭いセラピストは一つのアプローチや一つの問題に固執して、
その人ならではの問題や
自分の最適なアプローチを選べなくなることがあるため、
そもそも論や視点の変化で多様性を獲得することが広さに繋がることを記載しました。

 

ここまで深さと広さについて書きましたが、

恐らくここを意識して学んでいる人は少ないであろう

構造について今回は記載していきます。

 

構造=連結と切り捨て

 

「構造」とは、「深さ」、「広さ」の視点で見えてきた要素を、

意味のある形で分類し、要素間の関係性やそれぞれの相対的な重要性

を理解することです。

例えば
制約理論やMECE
セラピストとして活用してるのは
さとりきねしの多層多次元に渡る身体構造の概念や
あずみのさんの糖鎖とホルモンの関係

note.com


など適切な分け方や分類があると
それを元に問題と課題の因果関係が掴みやすくなるなどあります。

つまり何が重要でどういう繋がりがあるからその検査や手技を選ぶのか
明確に理由を持って説明できるようになるのです。

 

これらは高い解像度を持った構造化ですが、

自分で構造の解像度を上げるとなると、

自分の行動をシステマティックに捉えて、

その行動の目的や解決したい課題の意識づけのもとに

範囲・パターン・相性・制約

を考えるようにと言われています。

 

実際に理学療法にしてもカイロプラクティックにしても

システムですので目的が違えば、

解決できる範囲や制限が存在します。

 

今ある課題をもとに

自分がどんなシステムを作りたいのか

どういう構造なら適切な切り口や洞察に導けるのかが

重用になってきます。

 


また構造の解像度が低いケースをあげると、

巷で流行りの筋膜系や関節系は
深さが優れているが、
対象組織が限られている問題から
切り口が限られていたり、
様々な手技を学ぶだけだと構造化不良で繋がりが見えずに

もっともっととなりノウハウコレクターで終わる
こともあります。

 

最後に時間について書いていきます。

和多志たちの世界は

決して凍り付いた画像ではなく、

日々ダイナミクスに移り変わる動画とも言えます。

 

ですので

この要素が欠けると

化石ないし過去の遺産として

問題の解決に貢献できないこともあるでしょう。