前回構造を語ると治療とはシステムであり、
特定の目的のための範囲やパターンがあると書き、
そこを意識しなければ
どんなに深く広く学んでも
ノウハウコレクターとして終わりかねない
という内容を書きました。
そして
治療家の解像度を上げる編最後に占めるのは
時間についてです。
時間=予測・流れを掴む
「時間」とは、経時変化や因果関係、
物事のプロセスや流れをとらえることです。
「時間」を持ち合わせている人は
患者がまだ痛いと言っても
その痛みがこれからどうなっていき
いつまでによくなるのか答えられます。
実際にある先生がとあるカイロの手技を受けることで、
検査結果は変化が出てるが自覚症状がないも、その後ふと氣づいたら良くなってたということもあります。
逆に目先の症状に振り回されたり、
教科書に書いてあるような予後予測しかできなくて患者の変化に疎い人は時間の解像度が低いと言えます。
時間を構成する要素は、
ステップと流れの
変化と歴史です。
そのため時間の解像度を上げるには
ステップという基礎を学び、
可能なら業界やその治療法が生まれた歴史
を知る必要があり、
流れや変化に対して敏感になる必要があります。
医学はこの部分は精細なようで粗い面もありますが、
(疾患名上の括りやエビデンスの出し方に限界がある以上)
これまでの医学や療術に対して敬意や素直で謙虚に学べば
単に何年後にどうなるというより、
治療はこのようなステップを辿り、
この人は今この段階にいるから、
これだけの時間がかかると、
目の前の患者さんへの時間的な解像度は高くなると考えられます。
以上
解像度を構成する4つの要素を書いていきました。
次は再びインテグラル理論関連を載せていきます。